「AIって大企業の話でしょ?」と思われがちですが、実はスタッフ5〜20名ほどの四国の中小企業こそ、ChatGPTの恩恵を受けやすい環境にあります。人手が足りない、一人何役もこなしている――そんな状況だからこそ、AIに任せられる部分が多いんです。
この記事では、実際に四国エリアの事業者さんに提案・導入してきた活用事例を業務カテゴリ別にまとめました。
事例1:問い合わせ対応の下書き作成
徳島市内のある建設資材販売会社では、毎日届く見積もり依頼メールの返信に1件あたり15〜20分かかっていました。担当は1名。午前中がメール対応だけで終わることも珍しくなかったそうです。
ChatGPTに過去の返信パターンを覚えさせ、受信メールを貼り付けるだけで返信の下書きを生成するようにしたところ、1件5分以内に短縮。プロンプトはこんな感じです。
以下のメールに対する返信の下書きを作成してください。当社は徳島市の建設資材販売会社です。見積もりの回答には「確認後、翌営業日までにお送りします」と伝えてください。丁寧で簡潔なビジネスメールの形式でお願いします。
ポイントは、自社の情報と回答方針をプロンプトに含めること。汎用的に使うと的外れな回答になりやすいので要注意です。
事例2:SNS投稿のネタ出しと文面作成
高松市のカフェでは、InstagramとGoogleビジネスプロフィールの投稿を週3回行いたいけれど、ネタが続かないのが悩みでした。
ChatGPTに「高松市のカフェが投稿すべきSNSネタを、季節・天候・地域イベントを絡めて20個リストアップして」と依頼するだけで、高松まつりの時期に合わせた投稿案や、讃岐うどん巡りの観光客向けコンテンツなど、地元ならではのアイデアが出てきます。文面のたたき台まで作れるので、投稿準備が1回10分程度に。
事例3:社内マニュアル・議事録の整理
松山市の製造業の会社では、ベテラン社員の退職を前に、属人化した業務手順を文書化する必要がありました。ただ、マニュアル作成に割ける人員がいない。
そこでベテラン社員にスマホで業務手順を音声録音してもらい、文字起こししたテキストをChatGPTで「ステップ形式のマニュアルに整形して」と指示。1つの作業手順あたり30分で、そのまま使えるレベルの文書が完成しました。
四国の中小製造業では「技術伝承」が大きな課題になっていますが、AIを「記録の整理役」として活用すれば、少人数でも取り組めます。
事例4:求人票の作成
四国は都市部に比べて求人倍率が高く、人材確保に苦労する企業が多い地域です。ある徳島の介護事業者では、求人原稿をChatGPTで作成し、ハローワーク提出用と求人サイト用の2パターンを一度に用意しています。
「吉野川沿いの静かな環境」「車通勤OK(駐車場無料)」など、地方で働くメリットを盛り込んだ文面をAIに提案させることで、応募率が以前より改善したとのことです。
導入のコツ:まず1つの業務から
いきなり全業務にAIを入れようとすると挫折します。まずは「毎日やっていて、パターンがある程度決まっている業務」を1つ選んでください。メール返信、日報作成、SNS投稿あたりが始めやすいです。慣れてきたら範囲を広げていく――これが少人数の会社で無理なくAIを定着させるコツです。